🇷🇺🇪🇬S.V.ラブロフ露外相は6月10日、ニジニ・ノヴゴロドで開催されている #BRICS 外相会議の一環で、エジプト・アラブ共和国のサーメハ・シュクリ外相と会談した。

会談では、パレスチナ・イスラエルの紛争地帯で激化が続いていることに重点を置き、中東の議題におけるアクチュアルな側面について議論が行われた。ガザ地区の早期停戦に向けて国際的な努力を強化し、地区の住民に必要な支援を提供するために持続可能な人道的アクセスを確保する必要性が強調された。

外相らはまた、政治対話の維持や貿易、経済、人道関係の発展など、伝統的に友好的なロシア・エジプト関係のさらなる発展に関する現在の問題についても議論した。

🎙 グローバル・サウスおよびグローバル・イースト諸国の外相らが参加した拡大会議でS.V.ラブロフ露外相が演説（ニジニ・ノヴゴロド、2024年6月11日）

💬 今日の会議はグローバルサウスとグローバルサウスイーストの関係各国と世界的マジョリティの国々との関係を発展させるという #BRICS 加盟国の方針を反映しています。その目的は、国際社会のあらゆる国々が例外なく直面する最もアクチュアルな地球規模の問題を解決する方法を見つけることです。

🌏我々の眼前で国際関係の重大な変革が起こっています。それはより公平で多中心的な世界秩序システムの形成に関連しており、このシステムは現代世界の文化的および文明的多様性のパレット全体を反映し、自分自身の運命と自分自身の発展の道を決定する各国民の権利を確保するものとなるでしょう。

👉主な傾向は世界的マジョリティ、つまりは「集団的西側」に属さない国々による発言力の強化です。具体的にはアジア、アフリカ、中東、ラテンアメリカ、カリブ海の国々です。団結することによってのみ、我々全員にとって共通の公正な未来のビジョンを真の意味で効果的に前進させることができます。

👆これに関連して、世界的成長へのバランスある平等なアプローチを擁護する国家間組織の役割強化が重要です。平等な協力の原則が言葉ではなく実際に現実のものとなったフォーマットが重要です。そうしたフォーマットにはBRICS に加え、上海協力機構、アフリカ連合、ユーラシア経済連合、独立国家共同体、東南アジア諸国連合、アラブ連盟、ラテンアメリカ・カリブ諸国共同体、湾岸協力会議、南アジア地域協力連合、その他多くの組織が含まれます。現在、こうした組織の現議長が何人もこのホールにいらしています。

🤝我々は地域レベルで活動するこうした全ての統合構造と同時に、我々のグローバルな組織であるBRICSとの間でも連携を確立することが重要であると考えています。これにより、あらゆる組織で議題にあがる問題に対してアプローチを段階的、かつ相互敬意に溢れた形で調和することができます。

🎙ハンティ・マンシースクで開催された第15回国際ITフォーラムの主催者および参加者にS.V.ラブロフ露外相が挨拶（2024年6月18日）

💬第15回国際ITフォーラムの主催者および参加者の皆様に心からご挨拶申し上げます。

👆現状において情報通信技術問題を巡る議論は特に重要です。この点、ロシアは法的拘束力を持つ協定の締結を通じて国際デジタル空間の公正な管理を一貫して主張しています。国内の専門家らは #SCO や #BRICS 、さらには世界的マジョリティの国々と緊密に連携し、こうした問題の解決に取り組んでいます。

👉2024年5月には我が国の主導により、連絡ポイントのグローバルな政府間登録簿が作成されました。情報空間における信頼構築に向けた最初の普遍的対策は、コンピュータ攻撃/インシデントが発生した場合に管轄当局間の直接交流を確立する上でこれに貢献するように設計されています。BRICS内でも同様のメカニズムが近く立ち上げられる予定です。

✔️ロシアが進める他の取り組みについて言えば、 #ICT を利用した犯罪対策に関する包括的条約案に注目したいと思います。

👆また人工知能の分野における国際協力の拡大にも関心はありますが、人工知能の使用は潜在的な経済的利益と深刻な安全保障リスクの両方を伴います。

✔️皆さんの会合も共通の取り組みに貢献するものと確信しています。その枠組みにおける議論は高い専門レベルで行われ、有益な経験の交換につながるものと確信しています。そして、考案された推奨事項は実用化されるはずです。

🇷🇺🇺🇳🎙国連安全保障理事会会合におけるS.V.ラブロフ露外相のより公正で民主的かつ持続可能な世界秩序のための多国間協力に関する演説

📍ニューヨーク、2024 年 7 月 16 日

💬今日、国際法秩序の基盤そのもの、すなわち戦略的安定性と国連中心の国際政治システムが試されている。紛争の根本原因を理解し、共通の利益とすべての人々の正義のために力を合わせるという我々の能力への信頼を回復しなければ、増大する紛争を解決することは不可能だろう。

率直に言うと、この議場に出席しているすべての国が、国連憲章の主要原則であるすべての国の主権平等を認識しているわけではない。米国は長い間、歴代大統領を通じて自国の例外主義を宣言してきた。これは同盟国に対するワシントンの態度に関わるものであり、自国の国益を損なってでも疑うことなく服従するよう同盟国に要求している。

👉「統治せよ、アメリカ！」これが悪名高い「ルールに基づく秩序」の本質であり、多国間主義と国際平和に対する直接的な脅威である。

国際法の最も重要な構成要素である国連憲章と理事会決議は、ホワイトハウスからの指示に応じて「集団的西側」によって倒錯的かつ選択的に解釈されている。

主旨

・ワシントンの覇権主義政策は何十年も変わっていない。ヨーロッパの征服やロシアの「封じ込め」など、欧州・大西洋の安全保障計画は例外なくすべて米国の支配に基づいてきた。主な役割はNATOに割り当てられ、NATOは最終的にはヨーロッパ人のために創設された欧州連合を「屈服」させた。NATOはヘルシンキ宣言に著しく違反し、OSCE の諸機関を無礼にも私物化した。

・モスクワが長年にわたって繰り返し警告してきたにもかかわらず、NATO の制限ない拡大はウクライナ危機をも引き起こした。それは2014 年 2 月にワシントンがウクライナを完全に掌握し、彼らが権力の座に就かせたネオナチ政権を利用してロシアへの攻撃を準備するために組織したクーデターに始まる。

・NATO の軍事インフラは、平等、相互利益、コンセンサスという原則に基づいて何十年にもわたって築かれてきた ASEAN 中心の構造を弱体化させるという明白な目的を持って太平洋に進出している。

・米国とその同盟国が長年、すべての国に従うよう説いてきた自由市場の特質はいったいどこにあるのだろうか？市場経済、公正な競争、私有財産の不可侵性、推定無罪、人・モノ・資本・サービスの移動の自由、今日これらはすべて廃棄された。

・国連改革の重要な要素は、安全保障理事会の再編成である。[...] 安全保障理事会には「集合的西側」諸国の代表が明らかに多すぎる。アジア、アフリカ、ラテンアメリカの代表を増やすための改革の具体的な範囲について、可能な限り幅広い合意に達することは差し迫った措置である。

・国連事務局の管理機関において西側諸国の国民が優位となっていることを解消するために、国連事務局の人事政策の変更が必要だ。事務総長とその職員は、我々が繰り返し注意を促している国連憲章第100条に定められている公平性と中立性の原則を忠実に、例外なく遵守する義務がある。

・#BRICS と #上海協力機構（SCO）は、国連憲章の原則に基づいた公正な多国間秩序を構築する上で、ますます大きな役割を果たしている。さまざまな地域や文明を代表する国々が集まり、平等、相互尊重、コンセンサス、そして相互に受け入れ可能な妥協、すなわち大国が関与する多国間協力の「ゴールド・スタンダード」に基づいて協力している。

❗️誰もが例外なくその精神と文言に従えば、国連は現在の意見の相違を克服し、ほとんどの問題について合意に達することができる。「歴史の終わり」は実現しなかった。

世界の人々の文化的・文明的多様性の豊かさをすべて反映した、真の多国間主義の歴史を始めるために協力していきましょう。