🇷🇺🇯🇵 Embassy of Russia in Japan
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🎙️ロシア連邦のS.V.ラブロフ外務大臣がタス通信のインタビューに応じる(2024年12月30日)

主要なポイント

#ウクライナ #米国 

・我々はウクライナの調停に関して公式のシグナルを(アメリカから)全く受け取っていない。

・我々は、ウクライナのNATO加盟を20年間延期し、「イギリス軍とヨーロッパ軍」の平和維持部隊をウクライナに展開するという次期大統領チームの代表らが行った提案に納得していない。

・我々が議論するのは確かな法的拘束力を持った合意についてのみである。それは紛争の根本原因を排除し、違反を不可能にするメカニズムで補強されたものでなければならない。

#ロシア米国 #NATO

・アメリカに準備ができているのであれば、政治対話を再開する用意がある(それは特別軍事作戦開始後、アメリカ政府が中断したものである)。中断したのは我々ではなくアメリカ側である以上、あちら側が最初の一歩を踏み出すべきだ。

・ロシアの近隣諸国を含む国家に対する内政干渉は長い間、(西側による)外交政策にとって武器の一部であった。長年にわたり、アメリカ政府とその衛星国はこの手段を行使し、地政学的ライバルを封じ込め、言いなりにならない者たちを排除してきた。ユーゴスラビア、イラク、リビア、シリア、ウクライナの例がその証拠である。

#グルジア

・グルジアで起きていることは、「ダブルスタンダード」適用の結果であり、民主主義と人権に対する疑わしき懸念を口実にあの手この手を行使し、選挙の「やり直し」を実現しようとしている。しかし、この選挙は欧州安全保障協力機構の民主制度・人権事務所のように、悪名を馳せた組織でさえ自由なものだったと評価しているものである。なぜ「やり直す」必要があるのか。アメリカ政府と欧州連合の人形遣いにとって市民の選択が気に入らなかったからに過ぎない。

・アメリカと欧州連合は「我々に味方するか、敵対するか」という誤ったジレンマをグルジア政府に突きつけている。一方、グルジア政府はどうやら、国益に適う主権的政策を構築し、西側諸国の手の中で踊る一兵卒の道は選ばないようだ。そうした一兵卒はグルジアを不安定化し、経済問題を引き起こし、ロシアとの関係悪化に追い込もうとしている。

#シリア #中東

・シリア国民はロシア航空宇宙軍の参加による国際テロとの戦いで確かな成功を収めたものの、自分たちの生活をより良い方向に変えるという希望は実現できなかった。

・この点におけるアメリカ政府の罪は大きい。シリアで最も資源が豊富な北東部を事実上、占領し、衛星連合の先頭に立ってシリア政府に深刻な制裁圧力をかけているのだから。シリア経済を「窒息」させるこの路線は、常に社会の不満を引き起こしてきたものである。

・(中東と北アフリカにおける)影響力を維持するため、アメリカ政府はアラブ諸国に対して積極的に内政干渉し、人為的な境界線を次々と引いてきた。イラクとリビアの人々は今もアメリカとその衛星国によるアバンチュールがもたらした結果と闘っている。

#中国

・アメリカは台湾海峡で挑発的な行動をとり、台湾に武器を供与し、地元当局との間で政治染みた対話を展開している。

・アメリカ政府によるこの方針は台湾に関する中国政府の義務に違反する形で実施されており、中国に対する軍事政治的圧力を強めたいという願望がそこには存在し、これはユーラシア大陸の東端における地域安全保障の弱体化につながるものである。

・ロシア側は「一つの中国」という原則に対するコミットメントを改めて表明し、台湾が中国の不可欠な一部であることを認め、いかなる形であっても台湾の独立に反対し、自国の主権と領土一体性を守り、さらには国家統一に向けた中国政府の行動を強く支持する。
🎙国際通信社「ロシアの今日(ロシア・セヴォードニャ)」によるS.V.ラブロフ露外相のインタビュー(2024年12月29日)

主旨

#ロシア米国 

・米国の破壊的な政策の結果、戦略的安定の基盤が大きく揺らぎ、一部では破壊されたという客観的な現実がある。同時に、現米政権の極端な反ロシア感情を考慮すると、現時点ではワシントンとの戦略的対話に向けた条件は整っていない。

・米国が現在の反ロシア路線を放棄するまで、我々は米国との軍備管理に関するいかなる交渉も行わないだろう。[...] これは、ロシアが核ミサイル分野において、許容可能なレベルの予測可能性を維持するための一連の措置を自発的には遂行しないということを意味するものではない。我々はまさにこれを行っている。

・新START(新戦略兵器削減条約)に関しては、この協定を停止する段階において、我々は条約の有効期間内にその中心的な上限を遵守する意向を表明し、我々の努力を無意味にするような措置を取らないよう米国に警告したことを思い起こしていただきたい。我々は一貫して、表明したことを遵守している。

#ウクライナ

・米政府が本当に紛争に終止符を打ちたいのであれば、キエフへの武器供給を停止し、衛星国にもそれに従うよう求め、キエフの傀儡に停戦を命じ、ロシア指導部との交渉を禁じたゼレンスキーの法令を撤回して、いかなる前提条件もなしに交渉プロセスを再開するよう命じるだろう。

・和解に関する我々の立場は周知の通りであり、今後も変わることはない。我々は交渉に向けた用意があるが、それはウクライナ危機の根本原因を取り除き、現地の実情を考慮に入れることを目的としたものでなければならない。

・我々が見たり読んだりしたことから判断すると、キエフと西側諸国は、ロシアに「戦略的敗北」を負わせる取り組みを再開する前に小休止を得るため、そしてその間にウクライナ軍の戦闘能力を高めるため、停戦や休戦のようなものの可能性について話し合いを始めた。もちろん、これは袋小路であり、道はどこにも通じていない。

#ロシアイラン 

・(イランとの)新しい「大きな」条約は、この数年で達成された二国間関係における前例のない進展を正式に強固なものとし、戦略的パートナーシップのレベルにまで高めることを目的としている。[...] とりわけ、地域および世界レベルにおける平和と安全保障のための協力強化に特別な焦点が当てられている。

#シリア 

・政権交代と現地の状況の変化により、シリアにおけるロシアの軍事的プレゼンスに一定の調整がもたらされることは間違いない。これには、我々の基地や拠点の保全だけでなく、それらの運用、維持、支援、現地当局との協力に関する条件も含まれる。

#NATO

・新たなミサイルの脅威が生じた場合、敵対勢力は軍事・技術的な対抗措置という形で断固たる対応を受けることになる。一方、平等な対話に向けた受け入れ可能な条件を作り出すための仮説的な措置も考慮されるだろう。

・我々は、安全保障分野における根本的な矛盾の根本原因を排除することに重点を置いた、紛争の可能性を低減するための包括的な取り組みにのみ関心が持てると繰り返し指摘してきた。これには、何よりもまず、長年にわたるNATOの東方拡大が含まれる。これこそがウクライナ危機の大きな原因となり、ロシアの安全保障に脅威を与え続けている。