💬S.V.ラブロフ外相:(2025年)の展望に関しては、我々には過去・現在ともに一切の幻想はない。ウクライナ危機の解決についても同様だ。ウクライナ危機の解決は、ロシア連邦の利益と他のすべての国の正当な利益への配慮に基づく、ヨーロッパの恒久的な安全と安定に関する合意という文脈においてのみ可能であることは、偏見のない考えの者であれば誰しも以前からわかっていることだ。(中略)
プーチン大統領は、決して交渉から逃げることはないと、繰り返し述べている。我々には、真剣で具体的な提案を見る必要がある。そのような提案が我々の元に届いたならば、それに対してどう対応するか、国家利益と特別軍事作戦の目的、そしてプーチン大統領が6月14日にロシア外務省で行った演説に基づいて決定を下すだろう。
主旨:
• (我々が現在耳にしている)西側諸国とウクライナで行われている話し合いの意味について。そこで話されているのは、休戦についてのみである。キエフ政権が西側の助けを借りて再び力を蓄え、ロシアに『戦略的敗北』を負わせるというご主人の指示を再び実行できるようにしようとしているのだ。
これについてプーチン大統領は、『ダイレクト・ライン』でも国際討論クラブ『バルダイ』でも投資フォーラム『ロシア・コーリング!』でもすでに繰り返し言及している。
我々は休戦では納得しない。
我々に必要なのは、紛争の主要な原因(根本原因)の除去を目的とした、信頼でき且つ法的拘束力のある合意である。それは、ヨーロッパ全体の安全保障、NATOの拡大、欧州連合が北大西洋陣営の『付属機関』となることを決めた(事実上、これらの機関の違いを消し去ることになる)EUによる先頃の決定、これらの領土に居住しロシア連邦への統合を支持する人々の権利といった問題に関するものである。
• 我々は、核兵器をどうすべきか、核兵器の使用は可能かといった議論を始めたことはない。むしろその逆で、2021年にはほかでもないロシアのイニシアティブにより、最初はプーチン大統領とバイデン大統領のレベルで、その後核保有5ヶ国(すなわち安全保障理事会常任理事国)の全首脳レベルで『核戦争には勝者はなく、決して核戦争を始めてはならない』と謳った1987年のゴルバチョフ・レーガン・フォーミュラが再確認されたのである。これを主導したのは、ロシアだった。
我々は、核兵器使用のリスクに関する問題を『エスカレート』させたくない。我々が堅持するのは、今述べた『核戦争には勝者はない』という原則である。
• キエフ政権が絶え間なく行っているテロ行為について言えば、民家、病院、クリニック、店舗、人々が集まりくつろぐ場所といった完全な民間施設を意図的に標的にして攻撃しており、許しがたい。これは、すべての対テロ条約およびこれに関する国連安全保障理事会決議に対する公然たる違反である。我々は声を大にしてこれを非難しているが、遺憾ながら西側諸国からはほぼ誰も、また#UN(国連)、 #OSCE(欧州安全保障条約機構)、 #UNESCO(国連教育科学文化機関)等のトップも、この非難に加わっていない。当然ながら、我々がこれで止まることはない。
我々は定期的に情報を発信し、ウクライナ軍の活動の準備・実施に直接関与する施設を我々が破壊している様子を記録した動画を公開している。今後も現路線が続行されるのであれば、対応は都度一層決然たるものになっていくことを警告しておく。
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